海外のヘルメットメーカーの話もいよいよ第三弾。
ここまでくるともうどれも聞いたことないメーカーって方もいるのでは。
そのうち日本のバイク量販店で並ぶのが楽しみなメーカーも多々あるので読んでみてください。
【 目次:Contents 】
MHR(エムエイチアール)
From 中国
1990年創業。1997年にMHRブランドを立ち上げ大幅に生産ラインを強化。2007年に欧州へ進出する際に立ち上げれたオリジナルブランドLS2が大きな反響を呼んだ。
このLS2のフルフェイスタイプ、なんとMFJ公認のヘルメットなのでレースにて使用することができる。実際にmoto2(4st600ccホンダのワンメイクレース)にて使用されている。
それでいて価格は2万円をきっているのだからコストパフォーマンスに優れていると言えるのではないか。
2018年夏頃にLS2 HELMETSとして名前を一新し、ホームページをガラッと更新。
2018年秋ごろから新しいラインナップを発表していくらしいので期待。
ラインナップと購入出来るサイト
THH(ティーエイチエイチ)
From 台湾
1974年に台湾にて設立されたTHH。アジア各国にて販売され1987年からは欧米諸国でも販売。
バイク(特にスクーター)天国 台湾にて培われた経験はAS・DOT・ECE・JS・SG・NBR・SNELL・CE・PSCなど世界各国の安全基準を満たしているとのこと。
いままでは日本の道路を走るために必要なSG認証を取得していなかったが、2016年にTHHジャパンが設立され、SG認証を受け日本にも輸入されている。
ラインナップも多く安価なため何かとお金がかかるバイクに乗り始めの時期やセカンドヘルメットの選択肢にも入る。
だいたい1万5千円ほどでほとんどのモデルに手が届く。
デザインは派手目のものが多い。
アジアンメーカーのヘルメットも作りで多く見られるのがABS樹脂製法(アライやショウエイのヘルメットはFRP)は安価で作りやすく、そこそこ丈夫な素材だが、やはり作りの安っぽさが隠せないのが欠点か。
ラインナップと購入出来るサイト
NEXXの深掘りはこちらの記事へ
MOMO DESIGN HELMET(モモデザインヘルメット)
From イタリア
自動車に詳しい方ならここのステアリングホイールは知ってる人も多いはず。オートバイ用のヘルメットも製造している。
1964年創業、名前の由来は創業者で4輪レーサーでもあるジャンピエロ・モレッティのモレッティとミラノの街モンツァから。ステアリングホイールの製造から始まり、1981年にMOMO DESIGNが生まれMOMO伝統のデザインを受け継いだ製品を送り出している。
MOMOのヘルメットの特徴としてこの見た目。
パイロットのような見た目、同じイタリアのメーカーROOFと似ているような気が。イタリアのデザインはこういう系統が多い気が。
ラインナップと購入出来るサイト
IXS(イクス)
From スイス
1979年スイスのビックカンパニー ホステットラーグループの中でオートバイウェアブランドとしてIXSが設立。モトクロスやレースシーンにも積極的にスポンサードしており、スイスのオートバイウェアトップブランドな存在。
ヘルメット、プロテクター、ウェア、グローブ、ブーツやニースライダーまでオートバイ用のアイテムを網羅している。
ちなみにIXSのバックグラウンドであるホステットラーグループはスイスにてYAMAHAの輸入代理を行っている。
ラインナップと購入出来るサイト
Held(ヘルド)
Fromドイツ
1946年設立。皮手袋や作業用手袋の会社が始まり。1970年頃からモーターサイクル用のグローブに参入し、1991年からウェアやヘルメット等のオートバイ衣類の製造に着手し、その後ヨーロッパではベストブランドに選ばれている。
Amazon等で購入することが出来るが、やはりジャーマン、価格が相変わらず強気。三万円程度のもあるが10万超えもちらほら。
フルフェイス・ジェット・オフロードとラインナップは定番なものもあるが
このアドベンチャータイプのシステムタイプは斬新。アドベンチャーにぴったりはまりそう。
2018年からは同じドイツのヘルメットメーカー、SCHUBERTHと提携して新しいラインナップ「Held made by SCHUBERTH」発表している。
ラインナップと購入出来るサイト
Heldと縁の深いシューベルトの深掘りはこちらの記事へ
CMS(シーエムエス)
From ポルトガル
1988年設立。ポルトガルとバイク、あまり結びつかないイメージであるがAJPというポルトガルのオフロードバイクメーカーも存在する。
そんなポルトガルのヘルメットメーカー、ラインナップも本格的でジェット、ハーフ、オフロード、そしてフルフェイスにはツーリング・スポーツ・スーパースポーツと乗る車種に分けて細かく設定されている。
スーパースポーツシリーズの中でもGTRSカーボンヘルメットは1321g(XLサイズ)とかなりの軽量。ちなみにSHOEIの軽量フルフェイスZ-7は1385g(Lサイズ)
NEXX(ネックス)
From ポルトガル
続いてもポルトガルメーカー。
2001年に設立。全ての製品をポルトガルにある自社工場で生産しているこだわり。
安定した品質と新商品をどんどん開発していく姿勢が評価され競合他社ひしめくヨーロッパで人気を獲得し2000年代に誕生した若手のメーカーだが既に中堅クラスのブランドを獲得してる模様。
レース前提としている本格的なモデルからロボットファンの心を鷲掴みそうなモデルまで。
フルメ〇ルパニック?。
ヨーロッパでの人気と販売範囲拡大に伴い日本に正規輸入される日も近いのではないだろうか。
ラインナップと購入出来るサイト
NEXXの深掘りはこちらの記事へ
GIVI(ジビ)
From イタリア
1978年、Giuseppe Visenzi氏によって創立。
motoGPライダーだった彼は引退後にエンジンガード作りきっかけにGIVIを立ち上げる。GIVIのリアボックスはたちまち評判となり、今ではリアボックスといえばGIVIと言われるほどに。
ヘルメットを作っているのが意外に感じる方も多いだろうが、2000年頃から販売されている。
こんな変わり種も。アゴとバイザーが取り外し可能なためジェットにもオフロードにもフルフェイスにもなる。
値段は約3万円程度。
ボックスからヘルメット、ウェアをGIVIで固めたライダーがいたら面白いのでは。
ラインナップと購入出来るサイト
(ヘルメットが取り扱ってないのでボックスのページにリンクしてます)
OSBE(オスベー)
From イタリー
1976年創業。イタリアの警察、軍隊、消防署、地方治安部隊のための通信機器の供給元としてスタート。その後ヘルメットの通信機器を作るようになりヘルメットの経験を積んでからいよいよ自社でのヘルメット製造を開始する。
もともと軍隊と関係深い仕事してたとあってかこんなヘルメットが少し話題に
TORNADO(トルネード)というヘルメット。まさにパイロットマスク。
もともとGPAというフランスのメーカーが販売していたが、いまはOSBEが引き継ぐ形になっているとか。
ラインナップと購入出来るサイト
Caberg(カバーグ)
From イタリー
1974年設立。初めからヘルメット製造を行ってきた。イタリア北部ベルガモにて設立されたことからイタリア語でCaschi di Bergamo(ベルガモのヘルメット)の頭文字をとってCABERGと名付けられた。
1992年にイタリアでは初となるフリップアップ(システムタイプ)ヘルメットを開発したパイオニア。
たくさんのラインナップの中でもひときわ目を引くのが2017年に発売されたGHOSTシリーズ。
インパクト大のこの見た目。
海の向こうではこういうタイプが流行っているらしい。
ラインナップと購入出来るサイト
カバーグについて深掘りした話はこちら
Hebo(エボ)
From スペイン
1993年設立。比較的新しく設立されたスペインのメーカーだが、トライアルやエンデューロに精通してる人々ならおそらくご存じのオフロード特化メーカー。
はなかなかお目にかかれないトライアルヘルメットのラインナップが非常に充実。
ホンダレプソルカラーのトライアルヘルメットも。
ラインナップと購入出来るサイト
Airoh(アイロー)
From イタリー
1986年ヘルメット製造の請負業者として設立。1997年にその技術力を生かしてAirohとして立ち上げられる。
歴史は浅いものの数々のレースシーンに非常に協力的でアイローヘルメットを着用しているレーサーも多い。
オンロードにもオフロードにも積極的でトライアルヘルメットもラインナップにある数少ないメーカー。
このメーカーにもパイロットマスク風のタイプが存在する。
イタリアではこのタイプが人気なのか。
ラインナップと購入出来るサイト
アイローの深掘りはこちらの記事へ
AXO(アクソー)
From イタリア
1978年設立。名前はイタリア語で勝者を表す「asso」が由来。最初に作った製品がMXブーツだったことから「asso」のssをxに変え「axo」に。
最初の製品がオフロード向けのブーツだったこともあり、オフロード分野の製品ラインナップが充実。
けれども幅広いアイテムを揃ており、ウェア関連のものからカジュアルファッション、レース用の革ツナギまで。
日本では馴染みのないメーカーだが日本人なら誰もが知っているあのキャラクターとコラボしている。
なんとあの大泥棒ルパン三世
主人公ルパンは一種類、不二子は二種類のラインナップされてるあたりがなんともイタリー。
(2021/05/06 02:05:41時点 楽天市場調べ-詳細)
ラインナップと購入出来るサイト
AXOの深掘りはこちらの記事へ
PREMIER(プレミア)
From イタリア
1956年設立。アメリカ のカリフォルニア州ウェストミンスターで当時は「スケートボード本体」そして「スケートボード用のヘルメット」を製造するメーカーとして誕生。
1986年にイタリアへ工場が移設され完全にイタリアのメーカーとなる。
使い勝手と安全性が評価されフランスの郵便配達員のヘルメット、消防団のヘルメットに採用されている。
数々の偉大なライダー達の愛用されそのなかにはあのフランコ・ウンチーニも。
カーボンやチタンを贅沢に使ったモデルも多数販売している。言うなれば高級ヘルメットメーカー。
最近ではKTMのサポートも受けている。
ビンテージ色が強いヘルメットのラインナップも充実していて
特にこのヘルメット。
汚れているのではなく最初からこういうカラーリング。
ラインナップと購入出来るサイト
PREMIER(プレミア)の深掘りはこちらの記事へ
まとめ
今回はこんな感じ。
日本ではあまり認知されていない世界のヘルメットメーカーはまだまだあります。
全部知る必要はないですが、気になったメーカーがあれば是非チェックしてください。インターネットの普及でどこにいても手に入る時代になったので。
ツイッターではほぼ毎日「今日欲しいヘルメット」をツイートしてます。よかったらフォローしてみてください。
それはまた別の話で。
三大通販サイトのヘルメット売れ筋ランキング
メーカーまとめの話一覧
日本国内のメーカーまとめ
海外のメーカーまとめ1〜5
ヘルメットに関する話
バイク乗りに読んでほしい話