HONDA(ホンダ)・kawasaki(カワサキ)・YAMAHA(ヤマハ)・SUZUKI(スズキ)。
世界で愛されている日本の二輪メーカーの中で唯一YAMAHAは純正アクセサリー専門の子会社「Y’S GEAR(ワイズギア)」を持っているメーカー。
今回はそのワイズギアを紹介。
ヘルメットのみならず、ライダーのバイクライフを快適にしてくれるアイテムを多数発売しているワイズギアの魅力をお伝えするので、ぜひチェックしてみてください。
あのフランスのメーカーや韓国の有名メーカーとの関連性も少しお話しします。
【 目次:Contents 】
Y’S GEAR-ワイズギアについて
1997年、ヤマハ発動機株式会社の純正アクセサリー専門の子会社として設立。本社は静岡県袋井市久能。
バイク用品はもちろん船体用品・ライフジャケット等のマリン用品・自転車用品・スノーモービル等の部品等々、ヤマハ発動機が展開している純正オプションやアクセサリー関係の製造をしている。
バイク用品に関しても幅広いラインナップが揃っている。
- YAMAHAの車種専用アクセサリー(タンクパッド・シングルシート・サスペンション・フェンダーレス・キャリア・バックなど)
- バイクカバー・セキュリティ
- リアボックス・シートバック・リュック・ETC
- ケミカル系・工具類
- ヘルメット・ウェア関連
- 雑貨
どれも便利でバイクライフを一段と上質なものにしてくれるアイテムだが、特にケミカル類のYAMALUBE(ヤマルーブ)は品質はとてもよく、価格も安いのでYAMAHA車に問わず、かなりおすすめ出来る。
定番のオイルから
メンテナンス系
ヘルメット関連まで
ちなみにワイズギアのオートバイ用のヘルメットは主にZENITH(ゼニス)というブランドがメインとなっている(ロールバーンやギブソンなどの例外もある)。
額にでっかく書かれたロゴによって「ZENITH(ゼニス)」というメーカーがあるのかと勘違いしている方もいるが、あくまでブランドということ。
オートバイ以外にも船・スノーモービル・除雪機・発電機・4輪バギー・カート・電動車椅子などさまざまなモビリティを手がけるヤマハ発動機のアクセサリー専門がワイズギア。
船外機カバー・船外機のオイル・スノーモービルカバー・除雪機カバーなどなかなかマニアックな製品も取り揃えている。
ちなみに自転車用のヘルメットはなぜかOGK KABUTOの商品が公式サイトには掲載されている。
https://www.ysgear.co.jp/Products/List/index/class2/31000/class3/31400
HJCとOEM
ワイズギアと切っても切れないのが韓国のヘルメットメーカー「 HJC (エイチジェーシー)」
ワイズギアのヘルメットのラインナップの多くはHJCのOEMが多く採用されている。(OEM:「Original Equipment Manufacturing(Manufacturer)」他社の製品を製造すること、またはその会社を意味する。今回だとワイズギアの製品をHJCが作っていることになる。)
ワイズギアとの歴史は古く、1980年代からヤマハ発動機の純正ヘルメットとしてHJCから供給を受ける。
安いが故にHJCはよく品質を疑問視されることがあるが、世界でのシェア率、motoGPなどのレースでの実績、そしてYAMAHA純正アイテムに採用される背景、そして当サイトでもお馴染みヘルメットの安全性に抜群の信頼をおける検査機関SHARP(シャープ)においてHJCのIS-17というフルフェイスは最高評価の星5つ☆☆☆☆☆。
ちなみにHJC IS-17のOEMがワイズギアのYF-9となっている。
SHARPの詳しい話や、PSC・JISなどの安全規格の話はこちらを読んでみて。
2015年あたりまではHJCのハイエンドモデル「RPHA10」がワイズギアのラインナップのなかでもハイエンドだったため、ワイズギアとHJCの関係はかなりオープンだったと思う。
現在のワイズギアのラインナップの中でもHJCのOEMがいくつかあるのでこの後のラインナップ紹介の中でも触れていく。
HJCについての詳しい話はこちらを読んでみて。
SHARKの総販売元であるワイズギア
フランスのレーシング魂が宿ったヘルメットメーカー「SHARK(シャーク)」の総販売元となっているワイズギア。
ワイズギアのHPからもSHARKへリンクが貼ってあり、SHARK Helmets Japanの問い合わせ先もワイズギアとなっている。
SHARKについての詳しい話へ
ヤマハ株式会社とヤマハ発動機株式会社
ちょっと話は外れてしまうが、ヤマハのロゴの話をしようと思う。(おそらく有名なので知っている方も多いと思います)
上がヤマハ株式会社。こちらは楽器事業や音響機器事業を展開している。
下はヤマハ発動機株式会社。バイク・自転車・ボート・スノーモービルなどを製造販売。
かなり似ているが、決定的に見分ける要素は
- 「M」の違い
- 「YAMAHA」の文字が左右対称か否か。
- 「音叉マーク」が枠に収まっているか否か。
- 色が紫か赤か。
色については一目瞭然だろう。
「M」の違いについては
ヤマハ発動機株式会社は真ん中の谷の部分が他の文字の下までついている。
ヤマハ株式会社は隙間がある。
この違い。
もう一つの「YAMAHA」の文字が左右対称か否かについては画像を拡大して確認してみてほしい。ヤマハ株式会社の方は少し文字が左に寄っている。
みんな大好き「音叉マーク」は外側のまる枠◯に音叉がかかっているかどうか。
ちなみに1898年の会社設立当初の音叉マークは
「音叉をくわえた鳳凰図」だった。
さて、以上を踏まえた上でこれらのロゴとマークはどっちのものだろうか。復習がてら当ててみてください。
ワイズギアヘルメット紹介
ここからはワイズギアのラインナップ紹介
YF-9 ZENITH(ゼニス)
- インナーサンバイザー
- バックル式のアゴひも
- メガネスリット内装
- 大型ベンチレーション
を搭載したツーリングにぴったりのフルフェイスヘルメット。
素早い脱着が可能なバックル式のアゴひもを採用しているが、バックルがのどに当たって痛いなどの合う方と合わない方で分かれる。
先にも紹介したが、安全検査機関SHARPで星五つを取得したHJCのIS-17のOEM製品であるため、IS-17同様の抜群の安全性を誇る。
HJC IS-17
YF-1C Roll Bahn(ロールバーン)
バイク歴が長い方だとワイズギアといえば「ロールバーン」、そう思われるほどのロングセラーを誇る正統派フルフェイスヘルメット。
人気の「ネオクラシック」ような狙ったクラシックというよりはロングセラーがロングすぎてクラシックになったしまった固いスタイルがたまらないヘルメット。
特筆するような機能はないが、内装が全て外せるのは意外と嬉しい。
何よりこのレベルのフルフェイスがめっちゃ安いのが嬉しい。
YJ-21 ZENITH(ゼニス)
ワイズギアのハイエンドシステムヘルメット「YJ-21」。
- 開閉式ベンチレーション
- 片手で開閉出来るチンバー
- インナーサンバイザー内蔵
- 風の巻き込みを防ぐチンカーテン装備
- インカムスピーカー収納スペース
- バックル式あごひも
- 眼鏡用スリット内装
システムの名に恥じない多機能で快適なヘルメット。
スタイリッシュな見た目で一番最初に紹介した「YF-9」とかなり近い見た目でチンバーが閉じていたらぱっと見システムヘルメットとはわからないのでは無いだろうか。
HJC IS-MAXⅡ
YJ-22 ZENITH(ゼニス)
ワイズギア好評のジェットヘルメット最新モデル「YJ-22」
インナーサンバイザー搭載で、ピンロックシートにも対応したシールドなので視界の確保に抜かりない。
内装はブラウンで仕上げており汚れが目立たないデザイン。もちろんメガネスリット付き。
ベンチレーションもよく効いて内部環境も快適。それでいて二万円を軽く切る価格なので街乗り、セカンドバイク用、タンデム用にピッタリなアイテム。
ワイズギアはジェットの種類が豊富なのでご自身にあったものを選べる。
簡単に現行ラインナップの特徴を一言添えて紹介するので気になるものがあったらチェックしてみてほしい。
YJ-20 ZENITH
通勤からツーリングまでこなすスポーツジェット。非常に使い勝手がよく、カラーバリエーションも豊富。
YJ-17 ZENITH-P
インナーサンバイザー搭載のスポーツジェット。スポーツ走行に向いている硬めで少しきついフィット感が特徴。こちらも「YJ-20 」ほどではないがカラーバリエーションは豊富。
YJ-14 ZENITH
インナーサンバイザー搭載で街乗り、近場への利用にぴったりのタウンジェット。バックル式の顎ひもで脱着も楽ちん。価格も一万円ほどで手に入るのでセカンドヘルメットにピッタリ。
YX-6 ZENITH(ゼニス)
シールド付きオフロードヘルメット「YX-6」
ワイズギアでシールド付きオフロードヘルメットで人気だった「GIBSON(ギブソン)」がフルモデルチェンジとなり、ブランドも「GIBSON(ギブソン)」から「ZENITH(ゼニス)」となり、ワイズギアの現行ラインナップからは完全にギブソンはいなくなった。
今では貴重になってしまったギブソン
- 大型ベンチレーション
- 吸汗速乾性、殺菌効果を発揮するSUPERCOOL®内装
- メガネスリット内装
- スピーカー収納スペース付きの内装
好みに合わせてスタイルチェンジも楽しめる。
ピンロックシートはオプションなので購入の際には是非セットで買うことをオススメする。
HJC DS-X1
終わりに
今回はYAMAHA純正アクセサリーメーカー「Y’S GEAR(ワイズギア)」の紹介でした。
他のメーカーとの関係もあり、オートバイの世界ではかなり昔からグローバルだったことがわかります。
ワイズギアのメンテナンス系のアイテムはかなり使い勝手いいのでこちらも押さえておいて損はないです。
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それではまた別の話で。
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