フランスのレーシングスピリットヘルメットメーカー「SHARK(シャーク)」の紹介。
フランスを代表するこのメーカー、レース界ではかなり有名でかなり目を引くデザインのヘルメットをいくつも作ってきた注目のメーカー。
こんなのとかこんなの
30年を超えたフランスのヘルメットの歴史と、現在のラインナップを紹介していくので是非読んでみてください。
【 目次:Contents 】
SHARKについて
SHARK(シャーク)の歴史
フランスのマルセイユで二人の兄弟と元レーサーの三人で始まった情熱は1989年に正式に「SHARK(シャーク)」という会社が設立される。
1991年、炭素繊維(カーボン)を使用したヘルメットを工業的に製造した最初のメーカーとなる。
1999年にはワンタッチでシールドを分解できるヘルメット「RSF」で特許を取得。
2007年、ジェットとフルフェイスに変形できるシステムヘルメット「EVOシリーズ」をリリース。驚くべきはジェットでもフルフェイスでも両方でECE規格を取得した安全性への追求。
2013年、衝撃のフォルムを持ったヘルメット「DRAK(ダラク)」がリリース。ジェットヘルメットをベースに脱着可能の特徴的すぎるマスクを装備している。
2015年、ヘルメット帽体に充電式のLEDライトを組み込んだ世界初のフルフェイスヘルメット「SKWAL」を発売。夜間での目立ち方は半端ないヘルメットを作ってくれた。
2018年、レースに勝つために生まれた「RACE-R PRO GP」。某宇宙映画の暗黒面のリーダーのような大型のリアスポイラーが今のレースシーンのヘルメット界隈に大きな影響を与えた。
レースの世界で活躍してきたSHARK(シャーク)。世界最高峰のモーターサイクルレース「motoGP」や「SUPERBIKE」でもその性能を発揮してきた。
使用してきたライダーは
Johann Zarco-ヨハン・ザルコ
Jorge Lorenzo-ホルヘ・ロレンソ
Miguel Oliveira-ミゲル・オリベイラ
Olivier JACQUE-オリビエ・ジャック
Aleix ESPARGARO-アレイシ・エスパルガロ
30年以上の歴史の中で、オンロード・オフロード合わせて70以上のタイトル獲得に貢献してきた。
その功績の理由は
シャークヘルメットのずば抜けた空力性能と視野の確保、そして厳格な検査機関から高く評価された安全性が多くのライダーに高く評価されてきたこと。
特に、世界中で信頼されている「SHARP(シャープ)」においてなかなか取得することのできない星5つ☆☆☆☆☆をレーススペックのモデル
・Race-R PRO
・Race-R PRO Carbon は獲得している。
イタリアの名門メーカー、「NOLAN(ノーラン)」を買収
2019年、シャークの親会社である2RideHolding Groupは、イタリアのヘルメットメーカーNolanの親会社NOLAN GROUPを買収。
2Ride HoldingGroupはいくつかのヘルメットブランドを持っており、
- ヘルメットの「SHARK」
- ジャケットやグローブなどのウェアブランド「Bering」
- ストリートやカジュアルなウェアブランド「Ségura」
- タンクバックやシートバックを展開する「Bagster」
- 自転車用、スノボ用のヘルメットなどを扱うアウトドア用品の「Cairn」
正直SHARK以外は日本ではあまり馴染みがないかもしれないが、アメリカなどでは馴染みのブランドらしい。そこにイタリアのノーラングループが加わった形になる。
※Bagsterなどは日本でもみることがあるかも、アマゾンでも取扱あり。
そして今回買収されたノーラングループは
を所有している。
ノーランは1972年にイタリアのベルガモで設立され、ヘルメット及び、ヘルメットのコミュニケーションシステム「Ncom」、そして買収した2Ride HoldingGroupはヘルメットブランド「SHARK」の他にウェア関係、バック関係のブランドを持っている。
この両社を揃えることができる2Ride HoldingGroupは、オートバイ関連のブランドを取り揃える巨大なグループとなった。今後はヨーロッパ市場、アメリカ市場に更なる拡大が予想される。
NolanおよびSHARKのヘルメットの仕様がどう変わっていくのか、今後の展望が気になるところ。
SHARKヘルメット紹介
ここからはSHARKの現在のラインナップを紹介する。
RACE-R PRO
レースで勝つために生まれたフルフェイスヘルメット「RACE-R PRO」
- 軽量性
- 安定性
- 快適性
- 通気性
どれも最高レベルを誇る。
テスト走行では185マイル(時速 297.7 km)での安定性・快適性・視野の確保・空力性能を厳しく審査されたヘルメット。
前面には6箇所の空気取り込み口、背面には7箇所の空気排出口が搭載。
重量は1,250±50gと非常に軽量。
ザルコレプリカのカラーは少し話題になったことがあった。
それはこのグラフィックがライジングサン、そう旭日旗のデザインのヘルメットだったからだ。
当然韓国人が黙っているわけがなくmotoGPの主催に抗議のメール。
しかしザルコのコメントは
「日本人ライダーへ尊敬を表して、ライジングサンのデザインをヘルメットにつけた。すごく気に入っているんだ。ライジングサンのデザインは、戦争の悪いイメージがあるという人もいるけど、それとは意味が違うんだ」
と非常にクールなものだった。
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ロレンソレプリカも。
同梱品もかなり豪華
- MotoGPレーサーが実際に使用する公式「SHARK ヘルメットバッグ」
- ダークスモークシールド(アンチフォグ/アンチスクラッチ) ※レース専用品(公道使用不可)
- SHARK ヘルメットレーシングステッカー
RACE-R PRO GP
「RACE-R PRO」をベースにレース用に特別に設計されたエアロダイナミックスポイラーが装備したのが「RACE-R PRO GP」。
SHARKのR&DチームとMotoGPレーサーの協力によりCDF(計算流体力学)シミュレーションに基づく最先端のテストに成功した結晶のヘルメット。
エアロダイナミックスポイラーが低い生成空力抵抗を備えており、望ましくない振動の影響を排除し、高速領域でも安定性が向上したモデル。
SPARTAN1.2(スパルタン1.2)
SHARKが誇る上品でエレガントなツーリングフルフェイスヘルメット「スパルタン1.2」。
- インカムなどに便利なスピーカーホールあり。
- 曇り防止のPINLOCKシート標準搭載。
- メガネしたまま使えるインナーサンバイザー搭載。
- メガネスリット付きの内装。
カラーバリエーションも豊富で、ツーリングを一段と楽しくしてくれるアイテム。
SKWAL2(スクワール2)
前作「SKWAL」からデザインの変更、より最適化された空気力学、改訂されたバイザーシステムを施した「SKWAL2」
前作から受け継いでいるLEDテクノロジーについ目がいくが、密閉度の高い構造により寒さや走行の風切り音を低減してくれる。
値段がグッと下がる代わりにLED機能が付いていない「D-SKWAL2」も用意されている。
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EVO-ONE 2 (エヴォワン2)
2007年に発表されたジェットとフルフェイスに変形できるシステムヘルメット「EVOシリーズ」の最新作。
1なのか2なのかわからない名前だが、このEVOシリーズのすごいところは他のシステムヘルメットとは異なり、チンバーを開いた位置と閉じた位置の両方で欧州安全規格「ECE22.05」が承認されているところ。
さらにチンバーの開閉に連動してシールドが勝手に動く仕組みが搭載されてる。
曇り防止のピンロックシートも付属。
DRAK(ダラク)
当サイトでも何度か登場している特徴的すぎるジェットヘルメット「DRAK(ダラク)」
古くヨーロッパでDRAKKER(ドラッカー)というヴァイキング船に乗った勇ましい海賊をイメージされたフォルムであり、マスクと帽体を外せるので、異なるカラーのマスクを付けておしゃれを楽しむ事もできる。
型が少し古いものになるが、ワイズギアが輸入代理をしているものはSG規格を取得。
重量も1050gとかなり軽量で使い勝手もいい。
かなりバリエーションがあるので自身が気に入ったものをチェックしてみてほしい。
終わりに
今回はフランスのレーシングスピリッツと独創的なデザインを併せ持つ比較的若いメーカー「SHRAK(シャーク)」の紹介でした。
Nolanの買収も合わさり、今後のヘルメット事情の移り変わりに目が離せない状況になりそうです。
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それではまた別の話で。
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