国内のヘルメットメーカーのおすすめのヘルメットの話も第四弾。
今回はWINSの紹介です。
WINSについて
- 2009年、石川県金沢市で元国内A級オートバイレーサー片岡匡史によって設立。
- 高い品質と価格の安さでOGK KABUTOにも劣らないコストパフォーマンス。
- ヘルメットに簡単取付スピーカー「サウンドテック」にWINS全てのヘルメットが対応。
- カーボンヘルメットが安価で買える。
- サイズのラインナップが少し乏しい。コストカットのため帽体はワンサイズのみ。内装での調節になる。
WINSを含めた国内のヘルメットメーカーの話はこちらへ。
A-FORCE(エイフォース)
・フルフェイスタイプ
・2011年7月

ウィンズが誇るフラッグシップモデル。軽量カーボンフルフェイスと聞くとさぞかし高いのだろうと思うなかれ。定価なんと3万3000円。気になる重量は公式によると1250g(±50)となんとも軽い。(±50)はヘルメット内装のサイズの違いによる差と、ヘルメット個体差が多少生じる為に記載されている。これはウィンズに限った話ではないので記載してくれてるのはウィンズの心遣いとうけとっておこう。
ちなみに軽量フルフェイス王者SHOEIのZ-7は1385g(Lサイズ)
OGK KABUTOの軽量モデルAEROBLADE 5は1410g(Lサイズ)
こう並べるとA-FORCEがいかに軽いかわかる。
MFJ公認なのでレースユーズも可能。
欠点としてはベンチレーションの効きがイマイチとの声が大きい点とフィッティングが合わない方がちらほら。細かいところに改良の余地がありそうだ。
- 王者Z-7より軽い1250g
- カーボンヘルメットが3万円台
- JIS、PSCの他にMFJ公認を取得した安全性能
- FOGEIN(曇り防止PINロックシート同等品)が貰える
- ベンチレーションの効きがイマイチ
- サイズのラインナップが少ない。(M、L、XLのみ)
FOGWINはWINS独自の曇り防止後付けシールドのこと。PINロックシートと同じと考えて構わない。貰えると書いたのはヘルメットに付属しているわけではなく、引換券ハガキが同封されておりこれを送るとFOGWINが送られてくるということ。最初から欲しい方には面倒なシステムだが無料というのはありがたい。このFOGWIN引き換えハガキはWINSほぼ全てのラインナップに同封。ジェットヘルメットのMODIFY、Shade、には付属していない模様。
ベンチレーションは開くと風の音が予想外に大きいのだが、風が入ってきている感じがあまりしない。
内装もコストダウンのせいかサイズのラインナップが少なくフィッティングの幅も狭いので合わない方は妥協せざるを得ない。
しかしこの軽さとカーボンヘルメットでこの価格で買えるのが素晴らしいの一言。カーボンの素材が違うがアライのカーボンヘルメットRX-7X SRCは24万円(税抜き)。この先どんな新しい素材でもっと軽くて丈夫なヘルメットが出てくるのか楽しみになってくる。

これはA-FORCE12(エイフォース・トゥウェルブ)。
通常のA-FORCEは韓国製の3000本のカーボン繊維で作られているが、A-FORCE12はイタリア製の1万2000本のカーボン繊維で作られている。性能や軽さには大差がないが見た目が異なるのと価格もこちらの方が少々高い。
このチェック模様の感じがいかにもカーボンって感じでかっこいい。
A-FORCE RS(エイフォース・アールエス)はインナーサンバイザーが装備されたモデル。サンバイザーが装備され快適性が上がった分、重量が1250g→1380gへと約130g増加。
インナーサンバイザー装備でもZ-7とほとんど変わらない重量とは恐れ入る。サーキットユースではなくツーリングメインの方はこちらの方がおすすめ出来る。
ジェットヘルメットタイプのA-FORCE RSもリリースされている。

ちなみにこの画像のバイクはメガリというイギリスのメーカーのバイク。
WINS社長の片岡匡史がメガリジャパンを設立し、2011年から日本正規輸入をした。その見た目と安価なことから話題になったが2017年に日本での販売は終了している。

MODIFY(モディファイ)
・システムタイプ
・2012年2月発売

- インナーサンバイザー装備のシステムヘルメット
- 重量は1650g程度
- FOGEIN(曇り防止PINロックシート同等品)が貰える
- グローブしたまま片手で操作しやすいフリップアップとベンチレーション
- 2万円程度で手に入る安価な価格
- ベンチレーションの効きがイマイチ
- サイズのラインナップが少ない。(M、L、XLのみ)
- 巻き込み風が気になる
インナーサンバイザー付きのシステムタイプヘルメット。基本的な性能を抑えていて2万円台で手に入れることが出来る。
風の巻き込みが多少気になる点とベンチレーションの効きが弱いのが欠点。
このMODIFY。システムタイプ、ジェットタイプ、システムジェットタイプとあり名前も全てMODIFYとなっている。その理由としては、

3つのスタイルにチェンジできるから。
オプションパーツを揃える必要があるが、夏はジェットタイプ、秋はシステムジェット、冬はシステムと使い分けることができる。
その代わりパーツ数がおおいので安全の為にも点検・整備を忘れずに行ってほしい。
システムタイプヘルメットをご使用の皆様へ。WINS公式ページ
X-ROAD(エックスロード)
・オフロードタイプ
・2015年4月

- インナーサンバイザー装備
- FOGEIN(曇り防止PINロックシート同等品)が貰える
- 2万円前後の安価でコストパフォーマンスに優れる
- 3つのスタイルにチェンジ可能
- 1600gとオフロードタイプでは重め
- サイズのラインナップが少ない。(M、L、XLのみ)
インナーサンバイザー装備のオフロードタイプヘルメット。シールドが付いているのでアドベンチャータイプのヘルメットなのだが、3スタイルの使い分けが可能。そのままでトレイルスタイル、シールドを外しゴーグルを付ければモトクロススタイル、バイザーを外してストリートスタイルとして使用することが可能。

一台三役のこのヘルメット。価格もお手頃でコストパフォーマンスが非常に高い。
ただやはりベンチレーションの効きがあまりよくない。シールドの湾曲で視界が歪んで見えてしまう点も欠点。
細部の作りこみが少し足らないが、値段を考慮すると十分な性能だともいえる。
初めてのオフロードヘルメットを買いたい方や、オフロードバイクと他のバイク二台で使いたい方には使いやすいヘルメットと言える。
2018年4月に発売されたCOMBATグラフィックモデルがアーミースタイルでかっこいいのでおすすめ。
まとめ
「カーボンの軽さを低価格で体感できる」
・A-FORCE
「変形自在の万能システム」
・MODIFY
「3スタイル変形デュアルパーパスヘルメット」
・X-ROAD
WINSからはヘルメット専用のスピーカー SOUNDTECH(サウンドテック)が発売されている。WINSのヘルメットにはサウンドテック取付用のスペースがあるのでヘルメットと一緒に買ってみるのもあり。
スタンダードを試してみて低音・高音に物足りなさを感じたらプレミアムがおすすめ。
国内のヘルメットメーカーの中ではまだまだ出来たばかりのメーカーWINS。
細部の作りこみがまだまだ甘いところがあるが、新しいスタイルのヘルメットを低価格で販売していく姿勢をこれからも続けていってほしい。細かいところまで改良された時には、ヘルメットメーカーのトップ3を脅かす存在になるのでは。
それではまた別の話で。