今回はイタリアで絶大な支持を得ているヘルメットメーカー
「NOLAN(ノーラン)」の話。
日本ではいまいち認知され切れておらず「聞いたことあるけど詳しく知らない」という方が多くいるのでは、と感じているのでこの話を読んだ方はぜひとも周りのライダーに「NOLAN」自慢をしてみて欲しい。
【 目次:Contents 】
NOLAN(ノーラン)について
1972年に始まったイタリアの老舗メーカー。
ちなみに創設者のランダーノッチはオートバイメーカー「モト・グッチ」公式ライダーで警官だった父を持つ。
ノーランヘルメットはイタリアでのヘルメットシェア率はナンバー1とのこと。
「オール・メイド・イン・イタリア」の言葉通りノーラン製のヘルメットの部品は全て自社での製作物。
空気をヘルメット内部に取り込むエアベンチレーションや脱着の簡単なラチェット式あごひも、シールドが曇りにくくなるピンロックシートなどの新しいヘルメット機能を世界で初めて採用した会社としても有名。
創業時からオートレースでのライダー達のヘルメットをスポンサードしており、
ディーター・ブラウン、ピエール・パオロ・ビアンキなどの70年代から
motoGPライダー ケーシー・ストーナーやホルヘ・ロレンソ,カルロス・チェカが使用していたことで世界中に一気に認知された。
ノーラングループが展開する「4つのブランド」
ノーラングループは4つのブランドを展開しているヘルメット製造会社。
その4つのブランドというのが
- NOLAN(ノーラン) = メインのヘルメットブランド
- X-lite(エックスライト) = カーボンヘルメットブランド
- GREX(グレックス) = 街乗り向けのヘルメットブランド
- N-COM(エヌコム) = B-COM的なヘルメットコミュニケーションシステム
X-lite(エックスライト)とNOLAN(ノーラン)との関係を知らない方も多かったのではないかと思う。
X-lite(エックスライト)はメーカーではなく、ノーランのブランドの一つということ。
それぞれの違いとしてはっきりいえるのは製造時の素材が違う。
NOLAN(ノーラン)およびGrex(グレックス)ブランドのヘルメット帽体はLEXAN™*(レクサン)ポリカーボネートを使用して製造されている。このLEXAN™(レクサン)は市販されている多くのヘルメットで使われているABS樹脂よりも耐衝撃性に優れ高温の環境においても高い安全性を誇る素材。
X-lite(エックスライト)ブランドヘルメットでは多軸ハイブリッドファブリック(カーボンガラスとアラミドガラス)を使用しており「軽さ」「強度」「快適性」のバランスが最適化されたヘルメット。この素材は非常に高価で製造に非常に手間がかかる。
それぞれのヘルメットの商品型番の頭文字に
- NOLAN(ノーラン)だったらN〜から始まる
- X-lite(エックスライト)ならX〜から始まる
- Grex(グレックス)はG〜から始まる
N-COM(エヌコム)はノーラングループのヘルメットに最適化された統合通信システム。マルチタスクオーディオ機能のおかげで、さまざまオーディオデバイスから同時に聞くことができ、自動オン/オフ、多言語音声アナウンス、スマート会議機能により、長距離ツーリングでも道に迷うことなく音楽や通話が可能なインカム。
ノーランのヘルメットの安全性
ノーランの全てのヘルメット(Nolan、X-Lite、Grex)は、
英国政府が運営する著名な独立テストシステムである「SHARP(シャープ)」によってテストされ、すべての製品が少なくとも4つ星☆☆☆☆を取得していることを誇らしげに強調している。
正直安全性のテストの方法はその機関ごとに異なるので一概には比較できないのだが、日本が誇るアライやショウエイのヘルメットが三つ星☆☆☆評価の製品があるのも踏まえると、ノーランヘルメットの安全性への姿勢がいかに真摯なのかがわかってくる。
ヘルメット紹介
N87
https://www.nolan.jp/products/n87/
インナーサンバイザー内臓のフルフェイスタイプヘルメット「N87」
- LEXAN™*ポリカーボネートで作られた強固な帽体
- 広い視野の確保ができるワイドバイザー
- PINLOCK シートを標準装備
- メガネスリットがある内装なのでメガネかけたままでも快適
- 安全性の証明されたラチェット式あごひも
- インナーサンバイザー内臓
ノーランの技術がふんだんに盛り込まれ使いやすいベーシックタイプの「N87」ヘルメットはヨーロッパでは一番人気のモデルだとか
N100-5 PULS
欧州で人気のシステムタイプ「N100-5 PLUS」
「N100-5 PLUS」と「N100-5」の違いは、内装に
ライナーポジショニングコントロール 略してLPC
と呼ばれる「サイズ調整機能」が搭載されているかどうか。
これは内部のベルト部分の調整で、個人の頭のサイズに合わせて微調整が可能な機能。
- LEXAN™*ポリカーボネートで作られた強固な帽体
- 広い視野の確保ができるワイドバイザー
- PINLOCK シートを標準装備
- チンオープンはロック出来るのでフリップアップしたまま走れる
- 安全性の証明されたラチェット式あごひも
- インナーサンバイザー内臓
安全性能・利便性能をものすごく高めた優秀なヘルメット。
欧州での人気も納得できる内容となっている。
N-COMとセットのモデルも販売されている
N70-2GT
https://www.nolan.it/en/helmets-crossover/n70-2-gt
- LEXAN™*ポリカーボネートで作られた強固な帽体
- 広い視野の確保ができるワイドバイザー
- PINLOCK シートを標準装備
- 安全性の証明されたラチェット式あごひも
- インナーサンバイザー内臓
- フルフェイス、ジェット、オフロードにスタイルチェンジ
チンガードの取り外しが可能なのとシールドからバイザーに変更できるためさまざまな形にトランスフォームが出来るのも、N70-2GTの魅力。
チンガードが付いていてもいなくてもECE規格を通っている安全性への追求が嬉しい。
N33 EVO
ワイドで日焼け止め加工されたシールドと軽量を意識された街乗りやご近所周りの移動に最適なジェットタイプ
タンデム用のヘルメットの最適解の一つ。
N53
ノーランが現行で販売している唯一のオフロードヘルメット「N53」
多くのベンチレーションが搭載されており、ヘルメット内部環境をハードな運動でも快適に保ってくれる。
終わりに
今回は欧州で大人気のメーカー「ノーラン」の紹介でした。
歴史も長く、革新的な技術を多数取り入れてきたメーカーで常に安全性への追求し続ける抜かりない企業といえます。
少し長くなってしまいましたがここまで読んでくれてありがとうございます。
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それではまた別の話で。
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