今回はあのレジェンド達が愛用したイタリアのメーカーAGVの話。
motoGPライダー バレンティーノ・ロッシが使用していることで知っている方もおおいのでは。
AGVについて
1947年創業。レザーの座席やバイクのサドル製造から始まり、翌年1948年からヘルメットの製造に着手。
創業者の Gino Amisano(ジノ・アミザーノ)と彼がいた土地名 Valenza(ヴァレンツァ)の頭文字からA.G.Vと名付けられた。
イタリアのレースで初めて使用されたフルフェイスヘルメットがAGV製のヘルメット。
レジェンド・ライダー ジャコモ・アゴスティーニが使用し、当時の彼のヘルメットを正面から見た形が現在のロゴになっている。
ジャコモ・アゴスチーニ、ケニー・ロバーツ、バリー・シーン等の偉大なライダー達が使用した。
日本でもファンの多いバレンティーノ・ロッシも愛用しており、彼のレプリカモデルのラインナップも多い。
意外と知られていないのがF1で使用するヘルメットも作っていたこと。ニキ・ラウダやエマーソン・フィッティパルディ、ネルソン・ピケ等のF1レーサーが使用した。
2007年にダイネーゼがAGVを買収し子会社となった。
日本へはダイネーゼ・ジャパンが正規輸入を行っており、ダイネーゼ・ジャパンをが輸入したヘルメットはアジアフィット(日本人向けの内装)、SGやMFJ公認などの規格が取得されている。
ヘルメット紹介
PISTA-GPR(ピスタジーピーアール)
・フルフェイスタイプ
・2017年4月発売
AGV渾身のフラッグシップモデルがPISTA-GP R。
カーボンを贅沢に使って作られており、重さは1350g(Sサイズ)
まさにmotoGPで使用出来るヘルメットがそのまま市販されたようなスペックを誇るPISTA-GP R。
お値段もフラッグシップなので取扱いには注意。
CORSA-R(コルサアール)
・フルフェイスタイプ
・2017年4月
PISTAがレース使用前提のフラッグシップモデルとしたらCORSAはオンロードのフラッグシップモデル。
MFJ公認は取得しているためレースでの使用も可能。というかコルサでも十二分に活躍してくれるスペックを持っている。
カーボンが全体の約50%程度使われた帽体のために軽量の1350g(Mサイズ)
PISTAよりもお求めやすい価格だが国産に比べるとべらぼうに高い。
K-5 S(ケーファイブエス)
・フルフェイスタイプ
AGVのエントリーモデル KシリーズのハイエンドモデルがK-5S。
インナーサンバイザーが装備されておりだいぶツーリング向けになっている。
MFJ公認ではないのでツーリング使用が前提。
ダイネーゼジャパン輸入の日本仕様にだけピンロックシステムが標準装備。
カーボンが織り込まれた帽体でこちらも非常に軽い1390g(Mサイズ)
インナーサンバイザー装備でこの重量はさすが。
エントリーモデルと言っているがまだまだ値段がエントリーじゃないのが問題。
K-3 SV(ケースリーエスブイ)
・フルフェイスタイプ
AGVのエントリークラスKシリーズのミドルクラス。
K-5Sよりも安くコストパフォーマンスが高いと評判。
カーボンは使用されていないため重量は1520g(Mサイズ)と少し重め。
しかし性能はK-5Sとほぼ同等。
値段はだいぶ安くなり現実的な値段に近づいてきた。
K-1(ケーワン)
・フルフェイスタイプ
AGVのヘルメットの中で最もエントリーなモデル K-1。
インナーサンバイザーは装備されておらず必要最低限の機能が備わっている。
その分値段もかなり手頃。グラフィックモデルのラインナップも多くロッシレプリカももちろん揃っている。
SPORTMODULAR(スポーツモジュラー)
・システムタイプ
・2018年3月発売
こちらの話でも紹介したAGV唯一のシステムタイプヘルメット。
このスポーツモジュラーの一番の特徴はフルカーボンファイバーで作られているためその重さ脅威の1280g(Lサイズ)。
- PINロックシート標準装備
- インナーサンバイザー装備
- 強烈な効き具合のベンチレーション
- 取外し可能の内装
- コンパクトかつ驚異の軽さをほこるシステムタイプヘルメット
価格はやはりかなり高額。だがPISTAやCORSAの値段を見てからだと安く感じる。不思議。
K-5 JET(ケーファイブジェット)
・ジェットタイプ
K-5の性能を持ちながらジェットタイプにしたのがK-5 JET。
より快適に、より軽量に特化したモデル。ツーリングがメインの方向け。
FLUID(フルーイド)
・ジェットタイプ
街乗りでの用途に特化したのが都市型ジェットタイプのフルーイド。
インナーサンバイザー装備した街乗りから少し遠出までこなせる。
AGVのなかではかなり安価なのでセカンドヘルメットの選択肢にも最適。
ダイネーゼジャパンではまだ取り扱っていないので内装はアジアンフィットではない。
ワンサイズ上を選ぶのが無難。
X3000
・フルフェイスタイプ
70年以上続くAGVの歴史のなかでレジェンドライダー達が使用したデザインをビンテージの形を持ちながらも最新の技術で作られたヘルメットで再現。
昔ながらの形を感じつつも他とは違う形で際立つ。
アメリカン・クラシック・ネオクラシックバイクにとても似合うヘルメット。
X70
・ジェットタイプ
ビンテージジェットタイプのX70。
ファイバーグラスで作られたX70にはストラップの刻印、内装に刺繍で刻まれたAGVのロゴなどプレミアム感たっぷりのアイテム。
AX-8
・オフロードタイプ(デュアルパーパスタイプ)
AGVのオフロードヘルメット AX8。
軽量で強度が高く本格的なオフロード使用に向いている。
こちらのAX8。デュアル、ネイキッドと名がついた3タイプが存在する。
こちらがAX8デュアル。シールド付のデュアルパーパスタイプ。
AX8ネイキッド。バイザーがなくシールド付のオンロード向けのタイプ。モタードタイプにぴったりなスタイルのヘルメット。
カーボンモデルがあり、1250g(Lサイズ)ととんでもなく軽い。そして意外と安い。
終わりに
イタリアの老舗ヘルメットメーカー AGV。
ハイエンドモデルはとんでもなく高いもののお手頃な価格のモデルもあり、憧れのトップライダーと同じグラフィックのヘルメットを被れるのがAGVの魅力でもある。
バイク用品量販店にも置かれていることがあるので機会があれば手に取ってみてほしい。
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それではまた別の話で。
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