今回は私が最近注目している「インドネシア」のヘルメットメーカー
「KYT(ケーワイティー)」の紹介。
幅広いラインナップと、世界中で活躍してきた経緯を楽しんで貰えたらと思います。
【 目次:Contents 】
KYT(ケーワイティー)とは
1998年、インドネシアにて設立。
インドネシアにおいては、長い歴史を持ち、インドネシア国内ヘルメットシェアの80%を占める国民的ヘルメットメーカー。
転換のきっかけとしては、創業者のエディ・テジャクスマ氏の「モータースポーツのレースシーンに置いて最高のパフォーマンスを発揮する品質を重点としたヘルメットブランドの確立」という思いからだった。
※写真右側がテジャクスマ氏
KYTがレースシーンにおいてパフォーマンスを発揮できた背景には、
イタリアの名門ヘルメットメーカー「SUOMY(スオーミー)」との協力関係を築いたことにある。
レースシーンにおいて長年活躍してきた「SUOMY」の技術と「KYT」の技術を取り込み、
「ストリートからレースまで」
「エントリーレベルからハイエンドレベルまで」
幅広いラインナップを手に入れることが出来ているメーカーといえる。
またKYTブランドの欧州販売代理店をSUOMYが担っているのも、欧州においてもKYTが認知されている大きな要因といえる。
MotoGPのレーサーであるアンドレア・イアンノーネ、Moto2のザビエル・シメオン 、SBKのロレンツォ・サバドーリなどのオンロードレーサー達のの活躍、
またオフロードにおいてもJEC(全日本選手権エンデューロ)、MXGP(モトクロス選手権)、EWC(エンデューロ世界選手権)でKYTヘルメットのライダー達の入賞を見るに
KYTの品質の確かさは、世界中の多くのプロのレーサーを通じて証明されている。
日本においても、2015年にSG認証工場としてインドネシア初の承認を受け、日本の安全基準に合うように、材質の変更や強度アップ、細かい形状のディテール変更等をおこなっているとのこと。
ヘルメットの紹介
ここからはKYTのヘルメットを個別に紹介していく
NX RACE(エヌエックスレース)
※SUOMY共同開発モデル
KYTが誇る本格スポーツのフラッグシップモデルフルフェイス 。
広い視野が確保された快適性と、SUOMY譲りの最高の空力性能を発揮できるデザイン。
TRIファイバーコンポジット製、つまり3軸複合材(カーボン、ケブラー、グラスファイバー)で製造されたシェルはクラッシュに対する高い耐性を備えている。
そして非常に軽いヘルメットであり、重量はなんと1350±50g。
軽さにおいての王者SHOEIのZ-7(Mサイズ 1,358g)に引けを取らない重量となっている。
TT Course(ティーティーコース)
※SUOMY共同開発モデル
スポーツツーリングのスタンダードモデル
機能としては、実にシンプル、ゆえに価格が安い。
こちらもSUOMY譲りの最高の空力性能を発揮できるデザインが光っている。
重量は1450±50gと普通。
全体的に少し高めの値段設定であるKYTの中ではお求めやすい価格のエントリーモデルといえるだろう。
SKYHAWK(スカイホーク)
※SUOMY共同開発モデル
KYT の中でも最高峰のオフロードヘルメット「スカイホーク」
NX RACEと同様のTRIファイバーコンポジット製(カーボン、ケブラー、グラスファイバー)で製造されたシェルであり、激しいオフロードでのクラッシュにも耐えてくれる。
そして重量は1100±50gと非常に軽量。
STRIKE EAGLE(ストライクイーグル)
※SUOMY共同開発モデル
KYT オフロードヘルメットの中でもかなり評判のいい「ストライクイーグル」
TRIファイバーコンポジット製(カーボン、ケブラー、グラスファイバー)で製造されたシェルで耐久性と軽さを両立しその重量はなんと999±50g
世界モトクロス選手権チャンピオンなども愛用している。
NF-J(エヌエフジェー)
※SUOMY共同開発モデル
KYT ツーリングジェット 「NF-J」
インナーサンバイザー装備で外側のバイザーも傷に強い素材とコーティングが施されている。
街乗りや遠出のツーリング、タンデム用のセカンドヘルメットにもいいかもしれない。
重量は1450±50g
終わりに
今回はどんどん世界中で普及しているインドネシアのメーカー「KYT(ケーワイティー)」の紹介でした。
これから日本でもよく見かけるヘルメットになるのでは、と思っている期待のメーカーの一つです。
この話を読んでくれた方、これからは周りのヘルメットに「KYT」の文字が入っていないか少し気にしてみてください。
ツイッターではほぼ毎日「今日欲しいヘルメット」をツイートしてます。よかったらフォローしてみてください。
それではまた別の話で。
三大通販サイトのヘルメット売れ筋ランキング
メーカーまとめの話一覧
日本国内のメーカーまとめ
海外のメーカーまとめ1〜5
ヘルメットに関する話
バイク乗りに読んでほしい話