- アライ :1902年
- マルシン工業:1948年
- リード工業 :1949年
- ショウエイ :1954年
- カブト :1982年
これらは国内のヘルメットメーカーの創業年を並べたもの。
今回は三番目に古い「リード工業」についての紹介。
他のメーカーではあまりない「あのタイプ」のヘルメットのラインナップも豊富なのでぜひ読んでみてください。
【 目次:Contents 】
リード工業について
リード工業株式会社
1949年2月22日、埼玉県熊谷市において、瀬山政雄氏によって「株式会社瀬山商会」が設立される。当時は自転車部品の製造販売を行っていた。
4年後の1953年には代表の瀬山氏の「これからは自転車ではなくバイクの時代が来る」という読みにより自動車部品とオートバイ部品の販売を開始。
昭和30年代(1955年〜)にはオートバイブームの追い風によりオートバイ部品の販売へと事業転換。
昭和40年4月(1965年)、リード工業のオートバイ用のヘルメットの製造販売を開始。
1970年に社名を「リード工業」に変更。
その後事業拡大を繰り返し台湾での大量生産体制、低価格での提供という販売戦略へ。
「リード工業 = ホームセンター」というイメージがある方も多いかもしれないが、それはこの販売戦略とホームセンターが流行っていたことによるもの。
2003年に社長交代をきっかけに量販店向けの低価格戦略から、専門店向けの高付加価値戦略へと方向転換を推進。「リード工業 = ホームセンター」というイメージを払拭しようと乗り出した。
その後ハーフタイプのヘルメット「X-AIR」が2004年度のグッドデザイン賞を受賞。
翌年、ジェットタイプヘルメット「RAZZO」もグッドデザイン賞受賞。2年連続受賞は業界でも快挙とのこと。
「RAZZO」の上位モデル「RAZZO II」はX-AIRシリーズ最高のヒット商品となった。
2007年にはレディースブランド「Street Alice」を新設。ジェットヘルメット「QP-1」を発売。女性目線のデザインが受け高評価を得ることに。
販売戦略の変更、そしてこれまでにないものを創り出す「提案型モノづくり」という姿勢を崩さずに経営してきたリード工業は「ホームセンターにヘルメット」から「バイク用品店で買える安価で良質なヘルメット」へと認識を変えることに。X-AIRのヒット以来「バイク用品店さんの反応も変わった」という。
現在も多くのバイク関係のアクセサリーを扱っており、ヘルメット・グローブ・ハンドルカバー・レイングッツ・チェーンロック・バイクカバー・リアボックス・ネット・スマホホルダーなどを展開。
ちなみに1980年代頃にはチャンバーやハンドルも作っていたとか。
ヘルメットのラインナップは数多く、特にハーフタイプのヘルメットのラインナップが充実している。コルクハーフヘルメットも現役で販売している漢っぷりなメーカーリード工業。
ヘルメット紹介
ここからはリード工業のヘルメットラインナップ紹介
MODELLO (モデーロ)
リードのラインナップの中でもかなりスポーティなフルフェイスヘルメット「MODELLO (モデーロ) 」
シールドはワンアクションで取り外し可能。通気性の良いメッシュ素材の内装など使い勝手が意外といい。
軽さにも注目で重量約1400gとなっている。
そして何と言っても安い。(8000円を切っている)
RX-200R
1980年代発売の「RX-200」のリバイバルモデルが「RX-200R」
当時の雰囲気を大事にしつつ使いやすいシールドに改良、あごひもは脱着しやすいワンタッチバックルにするなど現代を取り入れたまさにネオクラシック。
シンプルな見た目ゆえに重量も軽い1400g。
購入者には当時のリード工業・JAPANSPEED・DARMAH・MURREY復刻ロゴステッカーがついてくる。
RX-100R
こちらも1980年代発売の「RX-100」のリバイバルモデル「RX-100R」
視野が広く使いやすいシールドに改良されたネオクラシックモデルで「RX-200R」とほぼ同じだが、あごひもは当時物を再現したDリング方式。そしてフェイスウィンドウ(顔が出る部分)の幅が少し広いのが特徴
重量は「RX-200R」と同じ1400g。
こちらも購入者には当時のリード工業・JAPANSPEED・DARMAH・MURREY復刻ロゴステッカーがついてくる。
REIZEN (レイゼン)
スポーティな見た目のシステムヘルメットが「REIZEN (レイゼン)」
片手で簡単にオープンすることが可能でインナーサンバイザーも備えている。
あごひもは簡単に脱着できるラチェット式。
重量はやっぱりちょっと重めの1700g。
reise (レイス)
リード工業と女の子のためのバイク情報誌『ガールズバイカー』がコラボしたヘルメットが「reise (レイス)」
上で紹介した「REIZEN (レイゼン)」がベースとなっており、機能面においてはほぼ同等。
レディース向けのサイズになっており、内装の色はファンデーション、チークアイブロウ汚れも目立たないブラウンが採用されている。着脱できるので洗うのも簡単。
重量は「REIZEN (レイゼン)」と同じ1700g。
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FLX
前頭部に大型のエアベンチレーションを装備したスポーツジェットヘルメット「FLX」
インナーサンバイザーもあるのでロングツーリングでも活躍。
1300gと軽い方なので疲労軽減にも役立ってくれる。
8000円程度の価格もライダーのお財布事情にも嬉しい。
GRENVER
非常にシンプルで支持も厚いスモールジェット「GRENVER」
前頭部の3つもボタンは汎用のシールド取付可能。ゴーグルやサングラスなど好きなアイウェアを選んでほしい。
1050gと非常に軽いのもスモールジェットの売りの一つ。
SERIO RE-35
ジェットとハーフの中間の立ち位置のセミジェットヘルメット
シールド付きなので使い勝手がいいし、1000g(1キロ)と軽いのも嬉しい。
「SG(125cc以下用)規格」と表記されているので使用するバイクの排気量に注意しよう。
この辺の安全規格についての話があるので知らない方は読んでみて下さい。
結論を言ってしまうと別に125cc以上のバイクに使用しても捕まるわけではないのだが、SG規格の補償は受けられないよ という話。
CROSS CR-760
シールドが付いたハーフタイプのヘルメット。
ジェットに見えるかもしれないが首後ろから耳にかけてのカバーは取り外し可能。
1キロを切る900gの軽さと豊富なカラーバリエーションが特徴。
CROSS CR-680
野球の打撃用ヘルメットかと見舞う違いそうになるハーフタイプヘルメット。
600gという軽さ。
PSC、SG(125cc以下用)も取得。
HARVE HS-501
内装に「コルク」を使用したコルクハーフヘルメット。
ハーフタイプながらコルクの重量感があり800g。ラメを散らせたラメ塗装が綺麗。
PSC、SG(125cc以下用)となっている。
終わりに
今回は70年以上日本のバイク乗りにさまざまなアイテムを提供し続けているメーカー「リード工業」の紹介でした。
本当にさまざまな商品が出ており今回紹介したヘルメットも全てではないので全部みたいからはメーカーHPも見てみて下さい。
http://www.weblead.co.jp/01/001_01hm/line-up.html
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それではまた別の話で。
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