真夏のピークが去ってすっかり涼しい季節になりました。
バイク乗りにはちょうどいい気温になり身に着けるウェアも変わる季節。
今回はヘルメットではなくライディングウェアのメーカーの話。
今回の話がこれからくる秋・冬・春、そして来年の夏まで視野にいれたウェア選びのお助けになれれば幸いです。
コミネ
株式会社コミネ
1947年創業。創立者は小峰新助(こみねしんすけ)。自転車部品やタイヤチューブの卸売業を営む。今でこそジャケット・グローブといえばコミネだが、実はオートバイの製造をしていた時期も。
ヘルメットも作っていたこともあり当時のスネル規格「スネル85」に合格するほどの本格的な作り。
高額なライディングウェアが多い中、確かな作りながらも安価なコミネは世界中のライダーから愛され気が付いたら全身コミネのウェアというライダーも多く「コミネマン」という愛称でいじられつつも公式でも採用され、今ではライダーの目指す理想の形の一つでもあるとかないとか。
しっかりした作りでラインナップも多くしかもお求めやすい価格。最近のアイテムはいい意味でコミネ感を感じさせないデザインでオシャレ。
クシタニ
株式会社クシタニ
1947年創業。静岡県浜松市で当時は「櫛谷商店(くしたにしょうてん)」として革製品の製造販売を行っていた。日本で上下一体型のレーシングレザースーツを作ったのはクシタニが初めて。
職人気質なメーカーであり、妥協しないものづくりスピリッツにはコアなファンもおおい。いまだにレーシングスーツは手作りをしている。
こだわりの珈琲を提供するクシタニカフェを出店しており、
新東名高速の清水PA内、
本社がある浜松市内の舘山寺、
奈良県の針テラス、
熊本の阿蘇の四店舗を現在はオープンしている。
ヒョウドウ
株式会社ヒョウドウプロダクツ
1988年創立。クシタニと同じ静岡県浜松市で誕生。オートバイとバイク乗りに魅せられた兵頭満昭がレザースーツを作りだしたのがきっかけ。
当時では難しかった皮へのプリントをアイデアと諦めない姿勢でやってのけヒョウドウの名は知れ渡る。
のちの2004年にRSタイチから独立している。
革製品のクオリティは高いのは当然のこと、機能性とデザイン性に富んだアイテムが豊富。値段は安くはないものの、年末の福袋は予約しないと手に入らないほどの人気を誇る。
カドヤ
株式会社カドヤ
1935年、東京都の浅草で皮製品を扱う洋服屋のカドヤ皮服店として設立。日本でもっとも歴史のある革ジャンのメーカーカドヤ。オーダーメイドの革ジャンが評判になり、北野武、藤岡弘、坂本九、舘ひろし、桑田佳祐等の有名人も愛用している。
バイクブーム到来の時期には数多くのライダーがカドヤの皮製品を愛用した。戦闘的すぎるフォルムの「バトルスーツ」は話題になり、バイク乗りのバイブル「キリン」にも登場する。
職人が作るこだわりの革製品は決して安いものではないが、革とともに自身のバイクの歴史を歩んでいくにはぴったりかもしれない。
ナンカイ
南海部品株式会社
1951年、大阪市北区曽根崎新地で創業。
関東関西周辺でオートバイ用品を取り扱う。ウェア、ヘルメットからメンテナンス用品、タンクバックやスマホホルダーなど幅広い。
ウェアの種類も幅広く街乗りからツーリング、サーキットユースまでしっかりカバーされておりそれでいて安い。
若者や、バイク初心者も手の届きやすいアイテムが豊富。
ラフアンドロード
株式会社ラフアンドロードスポーツ
1983年、神奈川県横浜市で創立。当時では珍しい二輪タイヤ専門店から始まる。モトクロスライダーだった創設者の岸真一の真面目で誠実かつ正確で手抜きのない作業は口コミで人気のお店に。オフロード用品を扱う店舗を増やし、自身が欲しいと思うアイテムを開発、販売したことが今のラフアンドロードの形となる。
ライディングウェアはもちろんツーリングに必要なアイテム、あったら便利な物など、バイクに関するものなら何でも揃うお店がラフアンドロード。お財布に優しい価格設定がバイク乗りには嬉しい。
RSタイチ(アールエスタイチ)
株式会社アールエスタイチ
1975年、大阪府東大阪市にてモトクロスライダー吉村太一が設立。ライダー目線で作られたアイテムは安全性・機能性・デザイン性のレベルが高くライダーライフをワンランクもツーランクも上にあげてくれる。
定頸している海外ブランドが非常に豊富。HJC・XPD・アルパインスターズ・トロイリーデザイン・EVSなどがある。
ゴールドウィン
株式会社ゴールドウィン
1950年、富山県西礪波郡津沢町にて創業。津澤メリヤス製造所という名前で靴下、腹巻、ベスト、セーターなどの製造業を営む。当時は個人事業としての規模だった。のちにスポーツウェア専業メーカーへと転身。
1983年にモーターサイクルウェアの販売を開始。名称はGOLDWIN MOTORCYCLR(ゴールドウィンモーターサイクル)。
水泳・体操服・レスリング・バレーボール・ウィンタースポーツ・ゴルフ・アウトドア・フィットネス等の様々なウェア、普段着から防塵服などの特殊環境作業着まで幅広く手掛けるゴールドウィン。抱えるブランドも多く、皆さんも知っているブランドがあると思う。
C.A.S.E(comfort / activity / safety / easy to use)、快適性・運動性・安全性・利便性を求めたゴールドウィンの思想を元に作られたライディングウェア・ライディングギアはシンプルかつ使いやすいデザイン、確かな性能でライダーの求めていることに応えてくれるアイテム。
デグナー
株式会社デグナー
1987年に京都府京都市山科区にて創業。フルオーダーレーシングスーツ作り、レーシングスーツの修理から始まった。
革製品を得意としてジャケットやパンツ以外にもグローブやブーツ、財布やバイク取付バック、キーホルダー、キーケースなど製作している。
アメリカンバイクの定番グッズであるサイドバックは装着しやすく使用もしやすい、そしてバイクのデザインを損なわない見た目のデザイン。アメリカンバイクのみならずクラシックな見た目のバイクにもマッチするので、デグナーのサイドバックをつけている方も多いのではないだろうか。
レザーを用いた様々なアイテムを揃えるデグナー。革製品で今年の冬を飾ってみるのもいいかもしれない。
56design
有限会社 オフィスフォーエイト
世界最高峰のオートバイレースmotoGP。そのライダーである「王子」こと中野真矢が2008年にスタートさせたファッションブランドが56design。
life with motorcycles=「オートバイのある生活」をブランドコンセプトにウェア、アパレル、バックなどの小物を取り扱っている。56designオリジナルデザインが施されたアライのヘルメットも販売。
ちなみに56designの「56」はバイク漫画の王道「バリバリ伝説」の主人公・巨摩郡が使用している番号が由来している。
ワークマン
株式会社ワークマン
1980年、群馬県伊勢崎市にて「職人の店 ワークマン」として1号店オープンさせる。低価格ながらも高い品質と機能性を両立した幅広い商品は働く方の支持を得て今や知らない方はいないのではないかと思えるほどの人気店に。
ここまで説明した通り、建設業で働く人をターゲットにしたメーカーだが、高品質ながらも低価格な商品はバイクに乗る際の装備品としてもうってつけであったためインターネットやSNSでバイク乗りの間で話題となった。
特に防水性と防寒性に優れた、かつ低価格のAEGIS(イージス)はバイク乗りの間で瞬く間に流行った。オートバイ用の合羽は高いものが多く、防寒性に優れたレザージャケットは天候に弱い。そんな冬の寒さに脅えるライダーにとってイージスはライダーにとってぴったりの商品だった。
安全靴やグローブ等の商品もバイクとは相性がよかったので全身ワークマンのライダーも見かけることがあるだろう。
高機能で低価格な商品は幅広い方々に受け入れられ従来の商品に比べよりカジュアル色を強めた「ワークマンプラス」が2018年に開店したちまち話題となった。
ワークマンの店舗は日本国内に843店舗(2019年6月時点)もあるのでどこにいても手に入れやすいのも魅力。
おわりに
今回の話はここまで。
ヘルメットじゃない話でしたが、バイクに乗る際には揃えておきたいライディングウェア。メーカー・ブランドの背景を知ったうえで着用するといままでのバイクライフに物語を追加できるかもしれません。
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それではまた別の話で。
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